マンションを購入するときの選択基準として、製品の性能に加えてメーカーの知名度やシェアを参考にする事があります。
それだけ、勢いがあり売れているのだから、表示されていないスペック（故障頻度、使いやすさ等）も良いと考えるのは当然です。
そのメーカーの製品を選べば間違いなしと安心できます。
ですが、交換のためのカギ選びとなると、そうとは言い切れません。
防犯がその理由の一つに挙げられます。
ピッキングするための工具が業者に対して販売されているのですが、何が間違ったのか、家屋侵入者の手に渡ってしまうこともあるのです。
今では工具が揃っていても、シリンダーの構造上、容易にピッキングすることは不可能なのですが、前世代のものとなると事情が異なります。
中には工具で開けられてしまうのです。
そして、そうした工具は、知名度やシェアの高いメーカーのものが良く出回っています。
しかし、そうした知名度やシェアの高いメーカーを否定するのは早計です。
それだけ、メーカーの持続性があり、カギの規格もそれだけ持続性があると考えられるかです。
マンション購入の際にマイナーなメーカーのシリンダーを選ぶと、デッドボルトを受ける穴の位置が多少ずれている事があります。
すると、次に別のメーカーの製品への交換時に、デッドボルトを受ける穴の調整をしなければなりません。
素人では交換できないので、当然カギ業者もしくは工務店に依頼することになります。
以上の二点の理由から、カギの交換においては、メーカー名にこだわる必要性は薄いのです。
むしろ、最新の技術を盛り込んだ製品に注目した方がいいでしょう。
最近では、ピッキングはもちろんの事、シリンダーを物理的に壊すことも不可能なほど頑丈な製品が出てきています。
知名度が高くシェアの高いメーカーも、そうでないメーカーからも開発しています。
また複製に対しても気を配っており、複製できないように、マグネットが仕込まれた製品もあるのです。
シリンダー内のピンと磁性が合っていなければ開けられません。
交換時の選ぶ基準は、メーカーよりもその時の最新技術がどれだけ取り入れられているかなのです。